5年前の3月11日は、舞台の仕事で
ヘアメイクの真っ最中でした。
急いでアイロンの電源を抜いて、外へ飛び出すと、
道やビルが大きく揺れていました。
テレビのない劇場だったので、
小さな携帯画面でテレビ中継を見ました。
画面が小さく電波も悪かったので、
今いち状況がつかめませんでした。
余震の中、1人でもお客さんがくるのなら
中止ぜずやろうという事になり、
11日の夜は3名のお客様の前で上演。
都内の全ての公共機関がストップし、
歩いて帰る人たちで溢れかえっていました。
仕事を終え帰宅して、初めて状況が見えてきました。
緊張と不安と悲しみで気持ちをどう持っていけばいいのか
本当に悩んだことを思い出します。
スーパーに行っても、
パン、お米、麺類、トイレットペーパー等の
生活必需品は売り切れ。。。
不安と心配と緊張の毎日でした。
ヘアメイクの仕事は、エンターテイメントの世界で
このような状況では何の役にも立たない。。。
被災者の方々に何ができるんだろう。。。
考えて悩んで動いたことは、
女性目線の被災地支援でした。
募金を集めないと支援できるお金もない、
メイクの仕事もない、さあどうする。
自分ができることで募金を集めることしかできないので、
何回かイベントを開催して募金を集めました。
2回、現地被災地へ行きました。
2回目は、KOSEさんのバックアップで行くことができました。
この5年の間に自分の状況も変わり、
自分の家族を守ることで精一杯で、
被災地支援までできなかった。
3月11日が近づくとあの日のことが蘇り、
何かできることがないか考える。
最近何もできてない自分に歯がゆさを感じてしまい、
なんだか落ち着かなかった。
生きていると、できないことができるようになったり、
できることができなくなったり、状況がどんどん変わる。
今できなくても、決して忘れてることなく、
小さくても続けていくことが大切なのではないかな。
当たり前の日々に感謝ができる。
原点を改めて考えさせてくれている気がします。
2016.03.13 |
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